近頃、鍵の調子が悪い…このまま放置しておいたら開かなくなる?
鍵を開け閉めするのに毎回時間がかかる…スムーズに開け閉めしたい
鍵の寿命ってどれくらい?交換しないとダメなのかな?
鍵に油を挿したらダメって聞いたけど…何を使ったらいいの?
鍵の調子が悪くなってきたと感じた場合は早急に対処しておくことが大切です。
そのまま放置しておくと…ある日、帰って来たら鍵が開かない!仕事に行こうと思ったら鍵が閉められない!なんて事にもなりかねません。
鍵の構造って複雑でわからないからどうすればいいのかわからないと思われる方も多いと思います。下手に鍵をいじると余計に壊れてしまう場合もありますので、適切な対処をしましょう。
この記事では・・・
▶︎鍵が回りにくくなる原因
▶︎自分で簡単に出来る対処方法
▶︎鍵の寿命
▶︎交換すべきタイミング
も解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
▶︎カードキーの場合はこちら
▶︎電子錠の場合はこちら
お急ぎの場合は▼
鍵の故障の原因と対処方法
鍵の不具合には4つの原因が考えられます。
的外れな修理では改善しない場合も多いので症状に応じて適切な修理が必要です。
鍵穴(シリンダー)が原因の場合
鍵の不具合で最も多い原因になります。
特に使用年数が長いものほど不具合は起きやすくなります。
使用年数が長くなると自然に鍵の内部に空気中のほこりやゴミなどが溜まっていきます。
それにより、正しい鍵の部品の揃う位置がズレてしまい、鍵が引っかかる、回りにくいといった原因となります。
鍵穴を掃除機で吸ったり、エアーダスターを吹き付けて内部のホコリを取り除きましょう。
鍵の内部には鍵の動作の滑りをよくする潤滑剤が入っています。
使用年数が長くなると潤滑剤が減っていき、部品の滑りが悪くなります。
それにより、抜き差しがしにくくなったり、鍵の動作が鈍くなる原因となります。
鍵穴に鍵穴用の潤滑剤を足しておきましょう。
鍵穴に直接スプレーすればOKです。(缶をよく振って0.5秒程度)
鍵穴には鍵穴専用の潤滑剤を使用しましょう。
クレ556の様な油系統の物は使ってはいけません。(故障の原因になります)
▶︎鍵穴用潤滑剤
なんで油はダメなの?
鍵を抜き差しすることにより、内部の部品が摩擦により削られて擦り減っていることや、経年劣化により部品の形が歪んでしまっていることから、鍵が回る正しい位置に揃わなくなることにより、鍵が引っかかる、回りにくいといった原因となります。
すり減った金属や歪んだ部品を修理する事は困難です。
基本的には、鍵の交換が必要となります。
錠ケースが原因の場合
シリンダーではなく、錠ケースに原因があります。この場合はシリンダーをいくら修理しても、改善しません。
錠ケース内部にホコリやゴミが溜まっているのと、潤滑剤が減っている事で内部の部品が動きにくくなっているのが原因です。
錠ケースを取り出して、錠ケース本体の隙間から内部にエアダスターを吹き付けしてゴミや埃を除去します。
掃除した後、潤滑剤を足しておきましょう。
(クレ556のような油成分でOK)
錠ケースの取り外し方がわからない方は、鍵の交換方法へ
ドアの建て付けが原因の場合
扉の建て付けや、気圧によってデッドボルトがストライク(デッドボルトが収まる穴)に干渉している可能性が考えられます。
ストライクの位置を調整します。
ストライクを固定しているネジを緩めると、位置調整ができます。
鍵が原因の場合
鍵が曲がっていたり、鍵の溝にゴミが詰まっているのが原因で噛み合わせがずれてしまって鍵が引っかかったり、なかなか回りにくいといった事が起こります。
鍵の溝に入っているゴミをブラシなどで取り除けば改善するでしょう。
曲がっている鍵などは無理に曲げると、鍵が抜けなくなってしまう恐れもありますので、使用せず、スペアキーを使いましょう。
スペアキーがない場合は、合鍵を作成すると良いでしょう。
曲がった鍵から合鍵を作成する方法はこちら
注意!修理でやってはいけない事
鍵が回りにくいといって鍵穴にクレ556の様な油成分を入れるのはNGです。
理由は、油が鍵穴内部に残ってしまい、ホコリなどを吸収して、余計に蓄積してしまうからです。入れた直後は正常に使えていても、何ヶ月か経つと鍵が故障してしまう可能性が高いです。
強引に鍵を回すと鍵が折れてしまい、折れた鍵の先端が鍵穴に残ってしまうおそれがあります。
折れた鍵を抜く作業が必要となり、もし業者に作業を依頼しても追加で費用がかかってしまうのでやめた方がいいかと思います。
鍵が折れた場合はこちら
型番によってはフロントプレートを外すとラッチボルトが固定されなくなり、そのままドアを閉めるとラッチボルトが内部で反転して戻らなくなります。
そうなるとドアを開けれなくなってしまい、下手をすると切断しないと開けれなくなる場合もありますので大変危険です。
修理か交換か?鍵の寿命とは?
日本ロック工業会(JLMA)が設定する
鍵の耐用年数は
一般錠 10年
電気錠 7年
と設定されています。
ただ、鍵を使う頻度や扱い方などで異なりますのであくまでも目安にしていただければと思います。
10年以上お使いになられている鍵は修理をしてもすぐに故障する可能性も高くなり、使い勝手に違和感を感じられるような事があれば、修理ではなく交換をお勧めします。
自分で修理できない場合は業者に依頼しよう
緊急を要する場合や原因不明で自分で修理ができない場合は、出張鍵屋に依頼するのが良いでしょう。
出張鍵屋は電話一本で依頼ができ、すぐに現地まで駆けつけます。
鍵の修理はもちろん、修理できないような状態でも、鍵を開ける作業や、鍵を交換する作業がその場で可能なので手っ取り早く解決できる手段だと思います。
ただし、費用がかかってしまうという事ですね。
自分でメンテナンスするなら費用はほとんどかかりませんが、出張鍵屋に依頼するとなると、下のような料金がかかります。
自動ドアの鍵が回らなくなったので修理してほしいとのご依頼がありました!
鍵のメーカー | MIWA |
鍵の種類 | U9(ギザギザ鍵) |
鍵の型式 | DG2 |
作業時間 | 45分 |
鍵修理費用 | 15,000円+税 |
表(外側)からは鍵が全く回りません!鍵は開いているので出入りはできます!
裏(内側)のサムターンは回ります!
これはシリンダーに不具合があると判断してシリンダーを外して分解します!
異物(ほこりや汚れ)の蓄積により鍵が回らなくなったと考えられます!
スプレーで異物を除去して、潤滑剤を注入する事でスムーズに鍵の開閉ができるようになりました!
事務所の鍵が回りづらいので交換して欲しいとのご依頼がありました!
メーカー | GOAL |
鍵の形状 | ギザギザ鍵 |
作業時間 | 45分 |
鍵交換の費用 | 21,972円+税 |
シリンダーは経年劣化しており、内部ピンが摩耗している事で鍵の回りが悪くなっている状況でした。
修理での対応は難しいので、シリンダーを交換させていただくことになりました。
古い型式のシリンダーで在庫がなかったので少し扉の穴を加工して新しいシリンダーを取り付けしました!
鍵の回りもスムーズになりました!
回りにくくなった鍵を放置するとどうなる?
「鍵の調子が悪いけど、なんとか開け閉めできるからいいや」とそのまま放っておくと、鍵が開けられなくなる可能性があります。
・修理や交換が困難になる
・鍵開け作業を業者に依頼しなければならない
・最悪の場合、鍵の破壊や、ドアの破壊が必要になる場合もある
まとめ
✔️鍵が回りにくい場合や引っかかりを感じたら早急にメンテナンスしておく
✔️不具合の原因は大きく分けて4つ
・ホコリやゴミの蓄積
・潤滑剤の減少
・ドアの建て付け
・鍵の変形や、ゴミの詰まり
✔️掃除機やエアダスターでホコリやゴミはある程度取り除ける
✔️鍵穴には鍵穴専用の潤滑剤を使用する
✔️鍵の寿命は約10年。古くなった鍵は交換がおすすめ
✔️専用の鍵屋なら、修理や交換がその場で即日可能