【玄関の鍵交換にかかる費用相場】種類別の費用目安と安く交換する方法




鍵を紛失した場合や、経年劣化で動きが悪くなった場合など、鍵を交換するタイミングは様々あります。
鍵交換にかかる費用相場というのはわかりにくいのが現実です。
依頼する業者や、鍵の種類よって費用は大きく変わります。
ここでは、「鍵の種類別の費用目安」と、「適切な業者の見分け方」や、「費用を安く交換する方法」などを解説しています。
自分で鍵を交換するか、鍵の業界の裏側の仕組みを理解した上で適切な業者を選ぶ事が費用を抑える1番の手段となりますので是非参考にしてみてください。
業者に鍵交換を依頼する場合の費用目安
鍵屋に依頼する場合かかる費用は
ということになります。
ここでは合計した料金の相場を紹介しています。※あくまでも目安になります
▶︎シリンダー(ケースロック)
シリンダー(鍵穴)とドアノブが別々になっているタイプで、錠ケース(箱型の錠本体)がドアの中に収まっている錠前です。
防犯性能の高い鍵:20,000円〜35,000円程度
⚠️トステム錠(リクシル)の場合は費用は高くなります。
サッシメーカー用のシリンダーは上下2箇所同一の鍵でシリンダーは2個セット売りになります。(1箇所のみの交換は不可です)
防犯性能の高い鍵:40,000円〜60,000円程度
▶︎シリンダー(面付箱錠)
錠ケース(箱型の錠本体)が扉の外側についている錠前です。
防犯性能の高い鍵:20,000円〜35,000円程度
▶︎ドアノブ(インテグラル錠)
円形のドアノブ内にシリンダーが収まっている錠前です。
防犯性能の高い鍵:25,000円〜35,000円程度
▶︎引き違い戸錠
2枚の引き戸の真ん中についている錠前です。
防犯性能の高い鍵:25,000円〜35,000円程度
▶︎装飾錠
古いタイプの錠前で、親指でスライドさせ開け閉めする錠です。
本体一式(シリンダーと本体が一体になっているタイプ):30,000円〜70,000円程度
▶︎プッシュプル錠
ドアノブを押したり引く事で開閉するタイプで、シリンダー(鍵穴)がドアノブの中に収まっている錠前です。
防犯性能の高い鍵:20,000円〜35,000円程度(1箇所交換)
※ツーロック(鍵穴が2箇所)の同一シリンダーの場合が多いです。この場合にかかる費用は2箇所分になります。
▶︎電子錠(暗証番号、icカード、指紋認証)
暗証番号やIC内蔵のカードで開閉する錠です。
指紋認証:70,000円〜150,000円
自分で交換する場合の費用目安
鍵屋に依頼すると、出張料金や作業工賃などの費用が発生します。
費用を抑えたいのであれば自分で鍵を購入して、交換作業をするのが良いでしょう。
「自分で交換できるの?」と思われる方もおられますが、鍵交換は意外と簡単にできます。
自分で交換する場合にかかる費用は
ということになります。
ここでは鍵の部品代のみを紹介しています。

▶︎ケースロック
交換作業はそれほど難しくありません。
ただ型番の種類が多いので、取り付けできる鍵を探すのに手間がかかります。
また、交換作業の手順もメーカーや型番によって異なります。
一般的なギザギザ鍵:3,000円〜10,000円程度
防犯性能の高い鍵:6,000円〜15,000円程度
※サッシメーカー用の鍵だと費用は高くなります。
交換作業の手順はこちら シリンダー交換手順へ
▶︎面付箱錠
交換作業はそれほど難しくありません。
型番の種類もそれほど多くないので、取り付けできる鍵は探しやすいです。
ただ中には交換作業がややこしいタイプや加工作業が必要な場合もあります。
一般的なギザギザ鍵:3,000円〜10,000円程度
防犯性能の高い鍵:6,000円〜15,000円程度
交換作業の手順はこちら シリンダー交換手順へ
▶︎ドアノブ(インテグラル錠)
交換作業は取り付け位置や、扉の厚さによってエスカッションの取り付けが必要となり、作業は少し難しいです。
どのメーカーや型番でも万能型のドアノブならほとんど取り付け可能です。
一般的なギザギザ鍵:3,000円〜5,000円程度
防犯性能の高い鍵:5,000円〜10,000円程度
交換作業の手順はこちら
▶︎引き違い戸錠
交換作業は取り付け位置の調整が難しいです。
また、ドアの立て付けが歪んでいる場合や、切り欠き穴の寸法が合わない場合は、穴を拡げる加工作業が必要になります。
切り欠き穴と、扉の厚さが合えば基本的には取り付け可能です。
一般的なギザギザ鍵:3,000円〜7,000円程度
防犯性能の高い鍵:5,000円〜25,000円程度
※サッシメーカー用の鍵だと、費用は高くなります。
交換作業の手順はこちら
▶︎装飾錠
交換作業はそれほど難しくありません。
鍵の部品がホームセンターでは扱っていない場合が多いです。
また取り付けできる型番の鍵を探すのがかなり難しいです。
一般的なギザギザ鍵(シリンダーのみ):6,000円〜10,000円程度
防犯性能の高い鍵(シリンダーのみ):8,000円〜15,000円程度
本体一式:20,000円〜45,000円程度
※シリンダーのみの販売はしていない場合が多いです。
▶︎プッシュプル錠
交換作業は少し手間がかかりますが、難しいというほどではありません。
型番の種類も多く、扉の厚さによっても取り付けできる鍵が異なります。
交換作業の手順もメーカーや、型番によって異なります。
また、ツーロック(鍵穴が2箇所)のタイプが多いので、上下同じ鍵で交換したい場合はセット注文が必要です。
一般的なギザギザ鍵:3,000円〜10,000円程度
防犯性能の高い鍵:6,000円〜15,000円程度
※ツーロックのセット交換は、2箇所分の費用がかかります。
交換作業の手順はこちら
▶︎電子錠(暗証番号、icカード、生体認証)
交換作業は配線の接続や、ドアの穴あけ作業(新設タイプの場合)、初期設定など少し難しいです。
器用な方なら説明書を読めばできるでしょう。
ただ、新規設置タイプや交換タイプと種類が多くあります。
既存のドアに取り付けできるか、ドアの厚さや寸法、規格や型番を調べる必要があります。
暗証番号・ICカード:15,000円〜50,000円程度
指紋認証:48,000円〜70,000円
自分で鍵交換?業者に依頼?メリットとデメリット
費用を抑えるには自分で交換するのが1番の方法ですが、故障や不具合のリスクもあります。また、鍵は返品ができないので、間違った鍵を選ぶと余計な費用がかかり、鍵屋に依頼するより費用がかかってしまった…なんてケースもあります。
メリットとデメリットをよく考えて、選択していただければと思います。
・出張料金や作業料金がかからないので費用が安くなる
・交換方法を誤ると、鍵の故障や不具合が起きる場合がある
・交換部品を探す手間と時間がかかる
・鍵は返品不可なので、間違えると余計な出費の可能性もある
・手間がかからず、即日交換ができる
・鍵の種類も豊富で機能や防犯性能も詳しく説明してもらえる
・不具合や故障のリスクが少ない
・出張料金や、作業工賃がかかるので費用が高くなる
高額な業者には要注意!高額な業者を見分ける方法
なぜ依頼する鍵屋さんによって費用は大きく変わるのでしょうか?
これは料金設定に法律的な決まりはなく、自由に料金設定ができるということにあります。
出張料金、作業工賃はもちろん、鍵の売値に関しても料金設定が自由にできるということになります。
高い鍵屋と安い鍵屋の違いとは利益率にあります。
基本的に鍵屋の利益は
ですが、
鍵屋によってかかる経費が大きく違います。
経費とは、人件費、交通費、部品代と思われがちですが、中でも1番経費がかかるのがネット広告費と人件費です。
検索上位に出てくる鍵屋はそれだけ多くの広告費がかかっているということになります。
また、規模の大きい鍵屋は従業員を多く抱えていますので人件費もかかります。
当然、利益を出すには料金設定を高くしないといけないでしょう。
鍵交換を業者に安く依頼する裏技
鍵の業者に依頼すると、鍵本体の売値が、通常よりも高い売値になる事が多いです。
交換用の鍵は自身でご用意の上、鍵の交換作業のみを依頼しましょう。
交換部品はホームセンターや、ネットショップで購入しておくのがおすすめです。
「自分で交換するのは難しい…」「鍵の事はプロに任せた方が安心」と思われている方も多いでしょう。
当然、鍵は家を守る重要な物です。プロの鍵屋に依頼するのが安心でしょう。
ただ、鍵屋も商売ですので、基本的には自社の売値で鍵を販売したいところ…
鍵屋側からは正直、受けたくない依頼だと思われるかもしれませんが、費用を抑えるには効果的な方法です。
賃貸マンションは、玄関の鍵を交換しても良いの?
管理会社に確認をしましょう。
悪用の危険性がある場合は、交換の許可がおりるケースが多いです。
基本的には管理会社で鍵交換の対応をしてもらえます。(一般的な鍵は15,000円〜25,000円程度) 自己対応の場合は、鍵の業者に依頼するか、自分で交換する必要があります。
オートロックと連動した鍵で交換したい
鍵を交換したいけど、玄関とオートロック、別々の鍵は不便だという方はメーカーからオートロック連動のシリンダーを取り寄せする事ができます。
ただ個人ではメーカーとの取引はできないので代理店や鍵屋を通さないと注文できません。
更に、取り寄せには1ヶ月程度日数がかかります。
鍵交換にオススメ!防犯性が高い鍵の種類3選
▶︎MIWAU9
一般的なギザギザ鍵のシリンダー ピッキング耐性は強く、シリンダー本体の価格も比較的安価でお求めいただけます。
▶︎MIWA PR
鍵表面に窪みのあるディンプルキータイプです。
ピッキング耐性には非常に強く、防犯性にはかなり優れています。
▶︎GOAL V18
鍵表面に窪みのあるディンプルキータイプです。
ピッキング耐性が非常に強く防犯性にはかなり優れています。
他にも色々な鍵の種類がありますので、ご覧になりたい方は防犯に強い鍵6選へ
まとめ
✔️鍵交換にかかる費用は依頼する業者や鍵の種類によって異なる
✔️費用を抑えるなら、自分で鍵交換する
✔️自分で鍵交換をするのは費用を抑える最善の方法だか、リスクもある
✔️業者に依頼するなら安い業者を見分けよう
✔️賃貸物件の鍵交換は管理会社に許可が必要