鍵がくるくる空回りしてドアが開けられない!なぜ?
最近たまに空回りすることがある…放っておいて大丈夫?
修理する方法は?どの部分が原因なの?
鍵を交換するべき?
鍵の故障の1つの症状で鍵が空回りしてしまうという場合があります。
この場合、「帰宅したら鍵を開けられない」「出かけようと思っても鍵を閉めれない」
といった事態になってしまいます。
鍵が回るということは、鍵穴に問題があるわけではありません。
では何故、鍵が空回りしてしまうのか。
ここでは
▶︎鍵が空回りする原因
▶︎原因を理解し、対処する方法
を詳しく解説しています。
簡単に自分で解決できる場合もありますので是非参考にしてください。
お急ぎの場合は▼
鍵が空回りする原因と対処法
錠前の部品は分解すると「シリンダー」「サムターン」「錠ケース」「ドアノブ」に分かれます。
ここで重要なのは、鍵の開閉を行う中心的な役割なのは「錠ケース」だと知っておくことです。
シリンダーの取り付け位置がずれている
錠の仕組みは、鍵を回すとシリンダーの後ろの部分のカムという部品が回り、錠ケースを回すといった構造です。
シリンダーを固定しているネジを締め直す事でシリンダーのカムが錠ケース本体に収まり、空回りは改善します。
▼サムターンネジ
鍵が開けれなくてネジが閉めれない場合はどうするの?
A.ネジはドアの内側にありますのでドアを開ける必要があります。
鍵を差し込み、強くドアに押し付けながら鍵を回してみてください。
それでも空回りするならば、シリンダーのカラーを回してから上記の内容を試してみてください。
経年劣化による金属の摩耗が原因
▶︎使用年数が長い鍵になると、金属の摩耗によって部品がすり減ってきます。
このケースでよくあるのは、MIWAのディスクシリンダーです。
MIWAのディスクシリンダーは現在では廃盤になっていますが、現在もまだ多くの玄関に使われています。
ディスクシリンダーの場合、シリンダーにカムは無く、鍵の先端で錠ケース本体を回すという仕組みになっています。
鍵(key)の先端の摩耗や、
錠ケース本体の部品の摩耗
によって鍵の先端が引っ掛からなくなり、空回りが起こる原因となります。
▶︎鍵(key)の摩耗が原因ならばスペアキーを使いましょう。
▶︎錠ケース本体の摩耗が原因の場合は、残念ながら修理は困難です。鍵の交換が必要です。
自分でできる鍵の交換方法はこちら
鍵が開けれなくて家に入れない場合はどうすればよい?
それでもダメなら、鍵屋に依頼する事をおすすめします。
カムの破損が原因
▶︎経年劣化や、鍵の回りが悪い状態で使い続けていると、テールピースに負荷がかかり、削れてしまう場合がある。
シリンダーと錠ケース本体との連結部分が削れているため空回りの原因となります。
残念ながら修理は困難です。鍵の交換が必要となります。
また、シリンダーや、ドアノブ部分だけの交換でも大丈夫ですが、鍵の回りが悪い場合は、錠ケース本体に原因が考えられます。シリンダーやドアノブを新しくしても、負荷がかかり、再度カムが破損してしまう可能性が高いので、錠ケース本体の交換やメンテナンスをおすすめします。
自分でできる鍵の交換方法はこちら
鍵が開けれない場合はどうすればいいですか?
錠ケース内部部品の破損
鍵を回しても空回りして開かないとの事で修理のご依頼がありました!
鍵のメーカ | alpha |
鍵の形状 | ギザギザ鍵 |
作業時間 | 60分 |
鍵が空回りしている原因は、シリンダーではなく、錠ケース本体にあるようです。
取り外すためにはまず、ドアを開ける必要があるため、鍵を開ける作業からします!
今回は家の中に入れている状況だったのでドアノブを外すことができました。
そこから錠ケース内部のロック部分を直接動作して解錠します!
ドアが開いたので錠ケースを外してみると内部から破損した部品の破片が出てきました。
どうやら内部部品の破損で空回りしていたようです。
新しい錠ケースに交換して、動作はバッチリ元通りになりました!
鍵はあいている!?空回りではなく別に原因がある
鍵がかかっているからドアが開かない、と思うのが当然です。
ただ、鍵ではなく、別の部分が原因でドアが開かない場合があります。
経年劣化でラッチボルトが破損して飛び出ている
玄関ドアには鍵で連動するデッドボルト ドアノブで連動するラッチボルト があります。 |
鍵の故障の他に、ラッチボルトの故障が考えられます。この場合、ドアノブを動かしてもラッチボルトが引っ込まず、ドアが開かない原因になります。
対処法はこちらへ トイレの鍵トラブルの対処法
ドアガードがかかっている
ドアガードとは防犯補助金具
本来ドアガードをかけても途中までドアは開くのですが、稀にドアを閉めた衝撃で中途半端な角度でドアガードがかかってしまう場合があります。 この場合ドアは全く開かず、鍵がかかっていると思い込んでしまいます。 |
ドアの外側からドアガードの位置付近に強く衝撃を与える事で外れる場合があります。
ドアの建て付けが悪い
しばらく開けていないドアに多いのですが、経年劣化でドアの建て付けが歪み、開かなくなる場合があります。
鍵は開いていてもドアが引っかかり、鍵がかかっていると思い込んでしまう場合が多くあります。
ドアを勢いよく開けてみましょう。
この時、ドアを持ち上げながら引っ張ると開けやすいです。
やってはいけない間違った対処法
クレ556のような油成分を鍵穴に入れる
鍵自体は回っているのでシリンダーの内部には原因はなく、油を差してもなんの意味もありません。
更に、油成分は内部に残ってしまい、ホコリなどを付着させてしまうので、シリンダー内部まで故障してしまう原因になってしまいます。
間違った手順で鍵を取り外したり、分解する
鍵を取り外す場合は、必ず正しい手順で行う必要があります。
取り外した後、元に戻せなくなってしまう場合や、細かい部品が飛び出してしまう恐れがあります。
そのまま放っておく
たまに鍵が空回りする程度だと、特に気にしないでそのまま放っておいてしまう場合もあると思いますが、すぐに対処しておきましょう。
完全に壊れてしまうとドアが開けなれなくなり、交換や修理をする事もできなくなってしまいます。
鍵の修理業者に依頼する場合の注意点
自分での対処が困難な場合は専門の業者に依頼すればよいのですが、業者選びには注意が必要です!
スマホやパソコンで、「鍵修理 業者」で検索すれば様々な業者が出できます。
ただ、業者によってかかる費用が大きく変わりますので、慎重に選びましょう。
鍵の修理代で数十万円もの請求をされたケースもあります。
✔️1番上に出でくる広告の業者は避ける
✔️電話でかかる料金を伝えてくれない業者は避ける
✔️料金表記が安すぎる業者は避ける
まとめ
✅鍵の空回りの原因は4つ
・シリンダーの取り付け位置がずれている
・金属の摩耗で部品がすり減っている
・カムの破損
・鍵以外に原因がある
✅鍵が開けれない場合の対処法
・鍵を差し込み、強くドアに押し付けながら回す
・鍵を差し込み、上下に角度をつけながら回す
✅空回りの症状が起こったらすぐに対処しておく
✅鍵の修理ができない場合は交換が必要
✅業者は慎重に選ぶ